特集 先天異常児の出生と家族への援助
対談
医療従事者としての基本姿勢
大浦 敏明
1
,
南野 知恵子
2
1大阪市立小児保健センター
2大阪大学医療技術短期大学部
pp.644-656
発行日 1980年10月25日
Published Date 1980/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205768
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南野 本日はテーマがむずかしいので,大変苦慮することだろうと思いますけれども,大浦先生は小児科の医師として,新生児,未熟児など多くの症例に接しておられますので多くの示唆を戴けるものと思います。よろしくお願いいたします。
分娩,一生命の誕生ということは私たち人類からみても望ましい喜びごとであり,五体満足で元気に生まれることがあたりまえという感覚でとらえられていますが,たまたま生まれたベビーに外表奇形があったり,ダウン症であったりで,希望に反するというんですか,親の期待どおりでなかった場合に一番ショックが大きかろうと思います。実族のもつ苦悩と,その苦しみをわれわれがどのように緩和できるか,また目の前にしたベビーを家族にどのように説明したらいいのか,助産婦としてのアプローチのし方と,そのポイントなどお教えいただきたいのですが。
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