Japanese
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特集 脳のシンポジウム
主題:姿勢と姿勢異常
姿勢と姿勢反射
Posture and Postural Reflex
福田 精
1
Tadashi Fukuda
1
1岐阜大学医学部耳鼻科
1Department of Otolaryngology, School of Medicine, Gifu University
pp.447-451
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906403
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I.序言
姿勢を反射の見地から検討する。ここに姿勢というのは,静的の起立姿勢などのみではなく動的の運動姿勢をふくめる。また姿勢反射とは,眼,頭,躯幹,四肢に関するすべての反射運動をさす。すなわち,外からの,exteroceptiveの刺激,内からのproprioceptiveの刺激によつておこる反射運動をすべてふくむ。視機刺激あるいは回転刺激による眼振,頭振,またBabinski反射などの足蹠反射を総括し,これを姿勢反射とよぶことにする。
生理的反射と解される反射はもちろん,臨床的には一病的所見としてのみあつかわれているいろいろの反射もヒトの姿勢構成に重要な役割をなすことを,演者1)2)は従来種々の例をあげ説明した。ここにはとくに頸反射に重点をおぎ述べてみたい。ついでテレメーターによる最近の研究をのべ最後に「訓練の生理Physiology of train-ing」の映画により練習による姿勢のいちじるしい変化について述べ,結びとしたい。
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