ここまできた日本の医療・7
骨肉腫の患肢温存療法—立石昭夫・帝京大学医学部教授に聞く
pp.724-727
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921122
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
患肢温存療法の歴史
──10代の若者に多く発症する骨肉腫に対する治療は,患肢を切断するのがまず第一の治療法だと理解していました.しかし,最近では患肢を切断しないままで治療する方法が臨床で試みられているとのことですが,いつごろから,また,どんな目的で行なわれているのでしょうか.
昔から,どうしても患者さんの希望で切断しなかったり,種々の理由で切断できなかった例はあります.しかし,意識的に患肢を温存しようと考え出したのは10年前ぐらいからでしょう.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.