プライマリ・ナーシング・7
プライマリ・ナーシングは果たしてお金がかかるのかしら
萩屋 恵子
,
聖路加国際病院看護部プロジェクトチーム
pp.730-731
発行日 1985年7月1日
Published Date 1985/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921123
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プライマリ・ナーシングを導入すると,ナースは個別的に患者に介入ができ,密度の高いケアを行なうことができ,そして患者の満足度は大変高いといわれている.また,ナース自身も,患者ケアに対する責任と権限を持ち,自立するので,看護に対する自信も高まり,看護職員と他部門との間の対等な関係も深まり,満足度が高いといわれている.
このように,患者にとっても,看護婦にとっても満足度の高いプライマリ・ナーシングを導入するとしたら,病院の支出が増加するであろうか.病院にとっても,理想的な看護の実行は望ましいことであるが,病院経営上採算がとれなければ,この方式の採用は病院管理者から認められないであろう.
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