特集 褥創のケア—戻るべき看護の原点
体位変換のできない術後患者の褥創予防
榊原 守
1
1いわき市立総合磐城共立病院集中治療部
pp.1244-1248
発行日 1984年11月1日
Published Date 1984/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920922
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はじめに
褥創,意識障害や痛覚障害で長時間の局所圧迫が起こり,末梢循環が阻害されて生じるとされている.しかしそれは,従来より言われているように,体位変換,マッサージ,清拭,栄養管理などを行えば,かなり予防できるものである.
当ICUにおいても,褥創の諸予防法を施行できる患者には特に問題はない.しかし,わずかな体位の変換で循環動態の破綻を来してしまうような,重篤な低心拍出量の状態に陥った患者の場合は,大きな問題がある.
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