特集 プライマリ・ナーシングは日本に根づくか
日本におけるプライマリ・ナーシングの可能性—看護の周辺の変化から考える
石野 育子
1
1静岡女子短期大学看護学科
pp.517-522
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920768
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はじめに
看護活動はこの10年余の間にかなり変化をしてきた.特に診療技術の専門分化や進歩が,看護という行為に大きな影響を及ぼしてきたようである.
話は違うが,昨今の社会問題として教育や家庭の変化がある.先の看護周辺の変化と教育や家庭の変化とは,一見つながりがなさそうではあるが,果たして無縁なことであろうか.少なくともそれらがともに‘人間作り’の場であることに気づけば,問題の性質として見過ごせない類似性を持つものではなかろうか.
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