特集 プライマリ・ナーシングは日本に根づくか
子どもを見つめる目の深まり—脳性麻痺の子どもたちに質のいい看護をしたいとの願いをこめて
田口 ヨウ子
1
1千葉大学看護学部
pp.523-531
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920769
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プライマリ・ナーシングと私のかかわっていた病棟
看護は本質的に継続性をもっているものであり,それを具現化するひとつの看護方式として,プライマリ・ナーシングは生まれたともいえよう.
ところで,施設内の看護について言えば,24時間を3交代で,しかも集団が集団を看護しなければならないという制約がある.その制約下において,今までに,機能別看護,チーム・ナーシングが生まれ,そして今,プライマリ・ナーシングがアメリカにおいて生まれたのである.臨床での体験から言えば,この中のどの看護方式がベストだとは言い切れないと思う.現場では,これらの方式を重層的・複合的に活用しなければ,有機的な組織としては機能し得ないのである.
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