特集 ‘援助’と‘看護’の間—独り善がりな看護ケアからの脱皮を
独り善がりな看護ケア’の構造—その克服への私案
川島 みどり
1
1みさと健和病院・東京看護学セミナー
pp.267-272
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920718
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はじめに
ここ10年くらいのあいだに私の手元に集まった事例を片端からひもといてみると,そこには,看護のケアに生かす貴重な内容が豊富にある.(下)今回もテーマを与えられて,再度読みすすめてみた.それぞれの提供者のその時の問題意識を思い出しながら,気のつかないうちに,独り善がりになりがちであることの何と多いことかと,あらためて感じたしだいである.そこで,すでに誌上に発表したものをも含めて,いくつかの事例を紹介し,そうした傾向に走りがちな構造の解明に一歩でも近づくことができれば,今後のケアの改善に役立つと思ったことである.
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