心病む人とともに 精神科病棟での日日・11
転勤,第二の人生への旅立ち
三宅 富貴子
1
1東春病院看護部
pp.1286-1287
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920001
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雑談調の講義を通して学生とともに学ぶ
7年ほど前から看護学校より講義の依頼を受け,以来毎年出かけるようになった.教壇に立つ知識も経験もないため,当初はずいぶん重荷であった.
教室に入ったとたん,若い女性ばかり40数名の視線がいっせいに注がれる.傍目には先生と学生に見えたとしても,そこは女同士,互いの心の中に値踏みが始まる.40対1,とてもかなうまい.いやいや私は精神科看護について話しに来たのだ……と自分に言い聞かせ,自己紹介を始める.自己紹介というより言い訳,弁解といった方が正しい.
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