ベッドサイドの看護
問題行動の理解を考える—暴力行為を繰り返す分裂病患者への看護を振り返って
竹内 裕子
1
,
関口 久子
1
,
古宮 文
1
1直樹会磯ケ谷病院
pp.1034-1037
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919945
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はじめに
もし,精神病の症状を病的侵襲によるひずんだ自己表現として理解するならば,精神科看護の本質は,いかにして患者の適切な自己表現を援助するかにあると言える.
今回,私たちの報告する精神分裂病の女性(19歳)へのかかわりでは,暴力行為という形でしか自分を表現できなかった患者を,レクリエーション活動の中で受容し,その‘適切な自己表現を促すことによって,患者の健康な自立への援助ができたように思う.以下にその経過を報告し,考察を試みてみたい.
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