特集 思春期を診る!
Ⅳ章 知っておきたい!生活サポート&性教育
41 暴力行為
岡田 俊
1
T. Okada
1
1名古屋大学医学部附属病院親と子どもの心療科
キーワード:
暴力
,
非行
,
発達障害
,
気分障害
,
介入
Keyword:
暴力
,
非行
,
発達障害
,
気分障害
,
介入
pp.781-785
発行日 2018年4月30日
Published Date 2018/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000463
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
暴力行為は思春期において最も頻繁な行動上の表現の一つであり,明確な現実的枠組みで対処することが求められる一方,その行為の背景に応じた病態理解と対処が求められる.古典的な理解は,保護者からの分離と社会への反抗という理解であるが,逆境的な生育環境,メディア情報への曝露の他,発達障害や気分障害との関連も示唆される.そのため,本人を取り巻く環境に対して介入を要するケースがある他,発達障害特性や気分障害が関与する場合には,特性に応じた環境調整やこれらの障害に応じた薬物療法や行動療法等の介入が求められる.
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.