特集 訪問看護—現在の実践レベルは?
[私たちの実践レポート]
寝たきり老人への訪問看護活動と看護婦の役割
工藤 トモ子
1
,
今野 あいみ
1
,
倉田 和子
1
1中通リハビリテーション病院看護部
pp.1029-1032
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919944
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はじめに
当院では,在宅身障者管理として,訪問看護活動に取り組んできました.訪問対象者は90名で,その6割は70歳以上の老人であり,疾病としては,脳卒中後遺症患者が大半を占めている.日常生活動作面でも介護者の手がなければ生活できない状況である。訪問内容としてはケア中心から,重症患者の増加につれて一般状態の把握などに重点が置かれてきている.
ここ数年来,訪問患者の中には,重度の障害をもち植物的状態にある患者も多くみられる.今回は,①寝たきり老人と家族の置かれている状況,②老人の合併症管理の中での看護婦の果たす役割について,事例を通して,当院の訪問活動を紹介する.
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