学生の広場
看護における聴く行為を考える—精神分裂病患者への働きかけを通して
山田 理美
1
1国立岩国病院附属看護学校
pp.1148-1156
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921542
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はじめに
私は,臨床実習において40歳の精神分裂病患者を受け持った.この患者が強い不安状態のため保護室に収容されていた時から,少しずつ安定した精神状態(まだ完全に不安はとり除かれていない)になりつつある過程で,患者と接することにより私は,精神科看護の難しさというものを痛切に感じた.
戸惑いながら接したこの患者とのかかわりを通して,私なりに考え援助した経過をここに報告する.
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