特集 訪問看護—現在の実践レベルは?
在宅看護の継続に必要な家族の条件—訪問看護が中止となった事例の検討を通して
川澄 雅子
1
1千鳥橋病院
pp.1005-1008
発行日 1983年9月1日
Published Date 1983/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919938
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はじめに
千鳥橋病院では,診療所時代から在宅医療・看護サービスとして往診や訪問看護を行ってきた.在宅医療・看護を続けてゆくためには家族の存在は重要な位置を占める.病状や日常生活動作の低下による介護の量や質の変化,介護者の健康やその他の事情により転医入院や施設入所をせざるを得ない状況も起こってくる.そのように種々の事情で訪問看護が中止になった患者の経験をまとめるなかで,家族にどんな条件があれば在宅看護の継続が可能であるかを考えたい.
なお当院の訪問看護体制は,担当者を専任化して3年を経過しているが,現在保健婦1名,看護婦1名が午後のみ専任で行っている.対象患者は50名位,訪問回数は月平均70件である.
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