グラフ
「老人にも明日がある」を合言葉に—埼玉県・霞ヶ関中央病院のデイホスピタル活動
斉藤 正男
1
,
荻田 文
1
,
清田 哲生
1
,
岩下 守
,
本誌
1霞ヶ関中央病院
pp.736-741
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919881
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霞ヶ関中央病院(池田弘院長)は,埼玉県川越弟のニュータウン霞ヶ関住宅団地の入口にある,民間の老人病院である.1972年11月,県内最初の老人専門病院としてオープンし,当初はわずか48床であったが,現在は増床して120床となり,いわゆる老人病院としては中規模のごく普通の病院である.しかし開院以来この10年間,「老人にも明日がある」を合言葉に,付き添いなしの看護,差額ベッド料なし,リハビリテーションの重視,そしてデイホスピタルの開設といった先駆的な活動に取り組み,ささやかながらもひたむきに老人医療・看護のあるべき姿を追求するユニークな老人専門病院として知られるようになった.
これらの活動は,例えば‘付き添いなし’といっても,平均年齢78歳,寝たきり35%,呆け33%,ADLの介助を必要とするもの60%以上という入院患者の実態を示す数値を考えれば,いかに実現困難なことてあるが,容易に推測がつく(これまでは2交替制をとっいたので,付き添いなしの濃厚な看護を行いながら‘基準看護’がとれていなかったが,今年4月から3交潜制をとり,現在‘一類看護’を申請中とのこと).
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