行動医学・3
患者の行動分析
篠田 知璋
1
1聖路加国際病院内科
pp.809-812
発行日 1983年7月1日
Published Date 1983/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919896
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前回に述べた問診の要領で,個々の患者の全人像をとらえるための情報を得て,それぞれの情報を分析して,診断や治療,取り扱いに役立てるわけである.すなわち愁訴の分析,患者の性格,行動様式,生活像の分析から,病気や疾患の成因,病識や闘病姿勢に影響する諸因子,取り扱い上に重要な因子などを確認する.
これらの操作が行動分析だと考えてよい.表1は,行動医学的アプローチによって得られるはずの,上記の分析結果の要点を示したものである.食事指導の際の留意点についても要約してあるが,食事指導については,後に詳細に述べることにする.
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