フレツシュ婦長
中野巴(ともえ)さん—岡山大学医学部付属病院ICU
本誌
pp.481
発行日 1982年5月1日
Published Date 1982/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919537
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1981年4月かICUの婦長に,スタッフは20名.このうち中野さんと副婦長だけが既婚,あとは20代の若いナースばかりである.ほとんどが希望してICUに来ているだめ,もともと意欲はあるが,この意欲をなくさなくさないような雰囲気づくりを心がけている.「監視装置の読み取り,重症のケアなど,他科に比べて学ばなければならないことか多いが,勉強していて自信のある人は動きもいいようです.患者さんの方はICUから早く出ていきたい一心で,回復してICUを出てまうと,あの苦しさは思い出すのもいやだというのが当たり前のことで,そう考えると報われないような気もします.ICUは器械が命を支え,器械が治じている面ももちろんあるのですが,根底で患者さんをほんとうに支えているのは人間の心だと思う.術前訪問などを実施することで,人間的なふれ合いを重視した看護を基本にすえていますが,緊急入室の患者さんなども多く,この仕事の難しさを痛感しています」
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