続・ホスピス アメリヵ合衆国の末期医療の現場報告・4(最終回)
コネチカットホスピス—アメリカ合衆国の第1号ホスピス
柏木 哲夫
1
1淀川キリスト教病院精神神経科
pp.444-448
発行日 1982年4月1日
Published Date 1982/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919529
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コネチカットホスピスの特色と歴史
コネチカットホスピスはコネチカット州のニューヘブンの住宅街にある(The Connecticut Hospice, 61 Burban Drive, Branford, Connectlcut, 06405).アメリカで最も古いホスピスである.このホスピスは,いわゆる独立した施設としてのホスピス(Free-standing hospice)である.アメリカでは在宅ケアを中心とするホスピスや,病院内にホスピス病棟があったり,ホスピスチーム中心のプログラムとしてのホスピスが多いが,このコネチカットホスピスは数少ない(1981年8月現在では全米で3か所)独立した建て物を持つホスピスである.
現在の建て物ができたのは1980年6月のことで,ごく最近である。このホスピスがアメリカ第1号のホスピスとして開設されたのは1974年で,在宅ケアが中心であった.このホスピスの建設資金はすべて政府の機関である“全米ガン協会”によって賄われた.設計者はイギリスのホスピスを回り,死に関する多くの本を読んで設計図をかいたという.
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