喫煙の生理・衛生学・8
喫煙と消化性潰瘍
浅野 牧茂
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
pp.333-336
発行日 1982年3月1日
Published Date 1982/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919504
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胃潰瘍と十二指腸潰瘍
喫煙の影響が臨床的に比較的明瞭であると考えられている消化器系疾患としては,びらん性胃炎および慢性胃炎が挙げられているが,1,2)最も頻繁に話題にのぼるものは,癌を除けば胃潰瘍と十二指腸潰瘍であろう.
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は,同じく胃液による消化性潰瘍として一括されるが,部位が異なるだけでなく成り立ち方にも相違があるとされている.
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