喫煙の生理・衛生学・1
喫煙とせき,痰
浅野 牧茂
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
pp.933-936
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922795
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喫煙は,健康障害を’もたらす原因の中で,最も重要かつ予防可能なものとされており,医療ないし保健の分野で活動する人々が,個人やその家族の健康を守る仕事の一翼に連らなるだけではなく,プライマリ・ヘルスケアの観点から,喫煙習慣の放棄あるいは喫煙量の減少を指導することの必要性が強調されている,特に看護活動実践の場では,基礎疾患を有する人々への説得に,喫煙と健康に関する正確で豊富な知識が要求されよう.
本シリーズでは,ベッドサイドで具体的に問題となると思われる事象を想定しながら,内外の研究成果に基づき,広い意味での健康教育の一環として喫煙の健康障害についてと,特に女性,それも妊娠中の女性の喫煙に関する問題を取り上げ,さらに未成年者の喫煙および受動的喫煙の問題についても考察を加えることにしたい.
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