喫煙の生理・衛生学・4
喫煙と肺癌
浅野 牧茂
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
pp.1293-1296
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919399
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喫煙習慣と悪性新生物(癌)
人口動態統計によると,最近までは死因ビッグ・スリーの第1位を脳血管疾患,第2位を悪性新生物,第3位を心疾患が占めてきたが,今年(1981年)3月の厚生省人口動態統計速報によると,昨年1月から10月までの統計では,10月についに悪性新生物,つまり癌が第1位となっている.
喫煙,特にシガレットの長期にわたる喫煙習慣が,各種臓器の癌の発生とこれによる早死にの危険を高めていることは,疫学的に広く調べられており,1)我が国における平山による長期継続観察結果も,その実態を明らかにしている.2)
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