素手でつかむ看護 心に残るマラウイでの生活・2
ST. LUKE'S HOSPITAL
工藤 芙美子
1
1神奈川県立こども医療センター
pp.229
発行日 1982年2月1日
Published Date 1982/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919483
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日本は日出ずる国.マラウイのお金,クワッチャとは‘夜明け’の意である.この共通した言葉のように,この国の風景は日本の田園風景によく似ている.緑の山と花,だれもがこの姿に親しみを感じるであろうと思う.
5月,やっと勤務地のマローサに着いた.St. Luke's Hospitalは赤いレンガ造りのきれいな病院である.マラウイでは大きな町にしか電気はないが,この病院は自家発電で1日中電気がある.しかし時々停電することがあり,夜,手術中に懐中電灯を持って走り,ランプと懐中電灯の明かりで帝王切開を続けたことも数回あった.
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