特集 Controversy;皮切と到達経路
〈コメント〉—食道静脈瘤
平嶋 毅
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.1334
発行日 1982年9月20日
Published Date 1982/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208116
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はじめに
近年食道静脈瘤に対する直達手術法の一つとして,本邦においては食道離断術が多く行われている.出月先生の紹介された皮切と到達経路は東大第二外科法として経胸操作と経腹操作のアプローチ法で,現今,本邦において施行されている食道離断術のアプローチ法の原法と考えても差しつかえないと思われる.
教室では経腹的食道粘膜離断術を標準術式としているが,症例によつては分割手術を行う場合があり,以下著者の経験をもとにして,われわれのアプローチ法の選択,経腹的食道粘膜離断術の皮切と到達経路について述べる.
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