今月の主題 食道炎と食道静脈瘤
座談会
食道炎と食道静脈瘤
小林 世美
1
,
木暮 喬
2
,
熊谷 義也
3
,
大柴 三郎
4
,
鈴木 茂
5
,
鍋谷 欣市
6
,
小林 迪夫
7
,
常岡 健二
8
,
城所 仂
9
1愛知がんセンター・内科
2東京大学・放射線科
3慶応大学・外科
4東北大学・内科
5東京女子医科大学・消化器外科
6千葉大学・外科
7九州大学・外科
8日本医科大学・内科
9東京大学付属病院分院・外科
pp.1332-1344
発行日 1972年10月25日
Published Date 1972/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109072
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常岡(司会) きょうの座談会のテーマは「食道炎と食道静脈瘤」ということでございます.食道炎につきましては比較的新しい問題と考えていいかと思いますが,特に最近内視鏡検査が進歩いたしまして食道炎を見る機会が非常にふえたということです.またそれによって食道炎の診断がいろいろ問題になり,先日の内視鏡学会でも食道炎の内視鏡的な診断基準はどうあるべきかということでいろいろお話願ったわけです.もちろん最終的な結論は出たわけではございませんけれども大方の先生の考えている方向というのは大体了解されたと思います.
一方食道静脈瘤というのは,前々から診断はもとより,特にその出血によって非常に危険な状態になるということで,診断から治療まで重要な問題があるかと思います.また食道炎とある程度関連性もあるということで,この度の座談会としては食道炎と静脈瘤というのを一緒にしてやろうということになったのです.
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