特集 遷延性意識障害患者の家庭復帰
遷延性意識障害患者の援助とその課題—家庭復帰への背景
足利 量子
1
1仙台市立病院医療相談室
pp.52-57
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919445
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はじめに
遷延性意識障害患者は,通称‘植物人間’と言われ,患者の存在は広く社会に知られているが,実態はその数すら全国で,2000人とも3000人とも言われ,正確に把握されていないのが現状である(宮城県の患者数を全国比で算出したものが,通常いわれている).今回は,医療ソーシャルワーカーとして,患者家族とのかかわりの中から,患者実態とその心理社会的経過をふまえ,家庭復帰した事例に焦点をあて,問題点と課題を検討してみたい.
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