ベッドサイドの看護
遷延性意識障害患者の排泄援助
丁字 和子
1
,
木村 きさ子
1
1兵庫県立西宮病院救急医療センター
pp.629-632
発行日 1979年6月1日
Published Date 1979/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918698
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はじめに
兵庫県立西宮病院救急医療センターにおいて,回復期病棟としての役割を担当している当病棟にとって,頭部外傷,その他の原因で意識障害の後遺症を伴った患者の看護はあらゆる場面で多様性を必要とし,その働きかけにも他の一般病棟における看護の展開とはやや異なる点も多いと考えられる.
当病棟36床中,いわゆる遷延性意識障害の後遺症をもつ患者は平均的に2-5名いる.常時だれかの目が行き届いた状況下で生活を続けなければならないこのような患者たちであるため,その看護量や看護者自身の精神的負担は他の一般患者に比べ数倍にも感じられるといっても過言ではない.
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