Q & A
Q:遷延性意識障害に対する理学療法の考え方について教えて下さい
小久保 仁史
1
1広野高原病院
pp.228
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108922
- 有料閲覧
- 文献概要
A:遷延性意識障害とは,脳外傷,脳血管障害,無酸素性脳症などの結果,大脳半球や上部脳幹障害の回復が遅れ,昏睡あるいは半昏睡状態が2~3週間以上続く場合である.これが不可逆性の場合,いわゆる植物状態といわれる.Jennettらは植物状態を,痛み刺激に手足を動かし,顔をしかめ,口にものを入れると嚥下する,などの植物機能が維持され,それ以上の大脳機能が失われた状態と定義している.
さて,遷延性意識障害患者への理学療法であるが,呼吸器合併症を合併した患者に,医師の判断によって肺理学療法が指示される場合がある.自力で排痰できない患者に肺理学療法の効果は大きい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.