ベッドサイドの看護
心筋梗塞移行防止への看護
下出 和枝
1
,
尖 照美
1
,
工藤 清子
1
1大阪府立羽曳野病院一般内科病棟
pp.1165-1168
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919088
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はじめに
狭心症は,心不全,重篤な不整脈などの合併症がない場合は,比較的予後はよい.しかし,中間型の不安定狭心症は,約20-30%が心筋梗塞に移行している.ここに紹介する患者は,労作性狭心症であったが,原因不明の右下肢痛が誘因となり,胸痛発作を頻回に起こし,中間型不安定狭心症となり,心筋梗塞への移行が予測された そのためICUでの集中管理が考えられたが,環境の変化が不安を増すであろうと判断し,そのまま一般病棟で管理することになった.心疾患に関する知識,技術を十分持ち合わせていないスタッフを交えて,心身両面の苦痛を最小限にし,心筋梗塞への移行を防止することができた.その看護の経過をここに報告する.
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