ベッドサイドの看護
睡眠発作という形で訴えかける患児への援助
大久保 圭子
1
,
亀井 クニ子
1
,
吉岡 志保子
1
,
高瀬 ふみ枝
1
,
鏑木 御鈴
1
,
川口 麗子
1
1神奈川県立こども医療センター精神療育棟
pp.274-278
発行日 1980年3月1日
Published Date 1980/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918905
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はじめに
神奈川県立こども医療センターに精神療育棟(通称北一病棟)が開棟したのは1977年5月10日であった.当時内科病棟で既に治療を受けていた5,6名の患児が新棟に移ったのが北一病棟における治療活動の始まりである.
その後次第に入院患児数も増え,1年半余を経過した現在までに34名の入院と18名の退院を数え,現在16名.開棟半年以後の平均患児数は15名である.患児の多くは心因反応と呼ばれる小児のノイローゼが強い症状で現れるヒステリーで,家庭問題,家族殊に両親の問題に起因しているものがほとんどである.そこに入院治療の必要性の大きな意味があると考えられる.患児の入院治療と併せて家族の通院治療が行われることが多い.
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