ベッドサイドの看護
育児ノイローゼ患者への援助
中辻 千穂
1
,
畑井 松子
1
,
高木 理恵
1
,
照屋 末子
1
,
小西 百合子
1
,
村上 悦子
1
,
福本 美鈴
1
,
樽山 啓子
1日本バプテスト病院産科病棟
pp.838-841
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918743
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はじめに
近年‘育児ノイローゼ’という言葉がクローズアップされてきているが,これは現代の母親が知らず知らずのうちに多くの精神的葛藤に巻き込まれていることを如実に示しているといえよう.
本事例はその典型的なものであり,私たちにとって初めての事例であっただけに,人間として,女性として,また臨床に立つ者として多くの問題を投げかけられた.この事例は長い不妊期を乗り越え,喜びのうちに子とともに退院した褥婦が,数日後精神的・肉体的限界に立たされ,‘育児ノイローゼ’という診断のもとに入院し,1つの方向を見い出すまでの看護経過を追ったものである.
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