病理夜話
ノイローゼ(その2)
金子 仁
1
1日本医大・老研基礎部
pp.421
発行日 1972年3月10日
Published Date 1972/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204046
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こんな調子で入院したが,今度の痛みは半日以上続いた.モルヒネやら,ブスコパンやら注射したがなかなかおさまらない.それでも翌日になったら痛みは無くなった.このへんでソロソロ退院したほうがいいかな,それとも思い切って手術をするかな,と考えているうちに黄疸が出てきた.
おそらく結石の1つが胆嚢から飛び出して,総胆管に入り込んだのだろう.そのために胆汁が十二指腸に流れなくなったものだろう.とすればこのままでは死んでしまう,手術をするよりほかに方法が無い書ようやく手術の決心をした.手術は3月24日に決定した.
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