特集 実践のなかでの体験と学び・2
‘よい看護’をしたいという願い—仲間と悩みや苦しみをともにして
佐藤 美紀子
1
1中野総合病院
pp.823-828
発行日 1978年8月1日
Published Date 1978/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918462
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‘よい看護をしたい’という看護婦たちの一途な願いが,医師団への点滴静注返上に向かってから,もう3年になろうとしている.その後,感情的なしこりがいまだに尾を引いているし,また,腰痛で休んだ同僚もいるなど,現実の職場には労働条件の問題や人間関係,そして看護観の相違やズレなど,さまざまの問題があり,なかなか思うようにならない.
だが,きりきりと忙しい中にも,何とかしてチームとしての力を発揮し,よい看護を目指そうと頑張っている仲間たちがいる.苦しいけれど民主的な討議を繰り返し,1つの目標に向かって意識的な実践をしていかなければならない,と考えている友達がいる.私はこのチームの中で,看護婦として悩みながらも精いっぱい努力しようとしている.この今の私が看護婦であるために,いかに多くの人々とのかかわりがあったのであろうか.幼いころのショウ子ちゃんとの出会いはその第一歩であった.
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