連載 あした天気にしてあげたい[わたしの救急奮闘記]・12[最終回]
苦しみは明日の糧
中村 恵子
1
1杏林大学医学部付属病院
pp.280-281
発行日 1992年3月1日
Published Date 1992/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900594
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看護の迷路
看護婦という職業が,いや看護という職種が「3Kだ,5Kだ」と騒がれている昨今,不足している看護婦の数や問われている看護の質について,私も何とかしたい,しなければと考えている.日本看護協会や厚生省をはじめとする各機関も,この件に関しては取り組みを開始し,看護婦を確保するための大きな駒が動き出したようにも見える.私も協力は惜しまない.
しかし,マスコミが伝えることは,「待遇が悪い」「労働条件がきつい」といった相変わらずの3K論.“看護”に対するマイナスイメージが強調されすぎてはいないだろうか.そう思っているのは私1人ではなさそうだ.今年からは,「よい仕事」「やりがいのある仕事」「優しさ……」という「3Y,6Y」が強調されるだろうとの話も耳にしている.
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