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                                    子供のもっている希望を育てたい—なにげない援助が求められる筋ジス児への看護
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                八木 保
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1本誌編集室
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1198-1203
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1977年12月1日
                  Published Date 1977/12/1
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918270
                
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昨日までは肩から上に手が上がったのに,今日はできない.明日以降,いくら努力しても手が上がる可能性は絶対にない.こんな現実の中に,ここ東埼玉病院(院長井上満・埼玉県蓮田市黒浜)の筋ジス病棟の子供たちは生きている.
1日でも長く歩かせたい,できるだけ健康児と同じような生活をさせたい.現実は現実としてあまり甘えさせず,子供自身が自然にその事実を受け入れることができるよう,どんな小さなものでも子供のもっている希望を育てよう,そう思って看護婦は働きかける.現在持っている機能を少しでも長く維持させようとするため,どんなに児が着替えに苦労し何分かかっても,歯みがき粉を出すのに全力を傾けていても,手伝ったりはしない.筋萎縮を防ぐために,どんなに苦しくても,自分のことは自分でさせるようにしている.

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