特集 ジストロフィー
<随想>
「PMDクリニック」のこと/筋ジストロフィー症児の教育/筋ジスの子をもつ親の立場
寺山 久美子
1
,
半沢 健
2
,
石川 左門
3
1東京都心身障害者福祉センター
2宮城県立西多賀養護学校
3社団法人東京進行性筋萎縮症協会
pp.558-559
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101066
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私共のセンターは身体障害者福祉法にいう身体障害者更生相談所と身体障害者更生援護施設の機能を持っている.そこで,身障法によって福祉的援護措置やリハビリテーションサービスを受けたい場合は,東京都の障害者であれば必ず一度は当センターにきていただく仕組みになっている.種々の疾患をもった方たちが来所しているが,中でも進行性筋萎縮症者(児)については,障害が進行する点,幼児からの発症が多いという点で,継続的なサービス,しかも総合的なサービスが必要なことが痛感されていた.
そこで,この方面に造詣の深い上田敏先生(東大病院リハビリテーション部)に医学的相談判定を担当していただき,PMDケースのためのクリニックをはじめた.昭和44年12月のことであった.以後,今日にいたるまで毎週1回2~5ケースの割合でこの外来は続いている.障害の性質上,1回だけの相談判定ということはまれで,とくにドゥシャンヌ型の場合定期的な指導を行っている.
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