マイ・オピニオン
温かい受け入れの気持ちをもった看護婦に
落合 敏子
1
1元静岡県立浜松高等看護学院
pp.553
発行日 1976年6月1日
Published Date 1976/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917888
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私は保健所保健婦から転勤させられ,専任教員として3年間学院に勤務した,自分の講義以外はほとんど実習指導だから,学生と共に病院へ行っていることのほうが多い毎日であった.学院は付属の病院を持たないため,ほかの公的病院に学生の実習をお願いすべく,頭を下げ続けてきた感じがする.学生の受け入れを少しでもよいものにしてもらおうと必死だった.
昼夜の別なく繁雑な業務に追われ,ジャジャ馬のごとく病棟を駆け回っている看護婦さんの姿を見ていると,学生の実習をお願いすることがいかに負担になっているか痛いほどよく分かる.しかし学生は,次の看護界を担う後輩たちであり,同じ仲間になる人たちである.学生を温かな仲間意識をもって迎えてもらいたいと思う.
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