特集 心温まる病院づくり
温かい病院を目指す工夫
新村 明
1
,
山本 敬
2
,
寺本 松野
3
,
平塚 秀雄
4
,
鳥居塚 和生
5
,
深浦 京子
6
,
林 高春
7
,
柏木 哲夫
8
Akira NIIMURA
1
,
Kei YAMAMOTO
2
,
Matsuno TERAMOTO
3
,
Hideo HIRATSUKA
4
,
Kazuo TORIIZUKA
5
,
Kyoko FUKAURA
6
,
Takaharu HAYASHI
7
,
Tetsuo KASHIWAGI
8
1厚生連篠ノ井総合病院
2衣笠病院
3聖母病院
4平塚胃腸病院
5富山医科薬科大学病院薬剤部
6東京都立府中病院栄養科
7東京衛生病院
8淀川キリスト教病院
pp.769-780
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208397
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すべての試みは同じ心から—看護の精神の徹底,ほのぼのとした環境,なじみやすい外来
—ある方がこちらの病院の看護部では,老人をお世話するために,"ご老人が昔読んだであろう本を読んで,少しでも老人の心が分かるように努力をしておられる.こういうことこそが温かい看護です"と感心しておられました.そこで,先生に温かい病院の工夫のいくつかを紹介していただきたいと思います.
温かい病院を目指す工夫として,私は,①病院の基本に看護の精神をもつこと,②ほのぼのとした心を形に現すこと,③外来の診療形態を再編成するという三点を述べたいと思いますが,これは,三つがばらばらにあるのではなく,全体の一部なのです.そして,これまでにも紹介してまいりました看護の高度化,中央管理方式,6時夕食の実施,看護体制の改革なども,それぞれが患者中心の病院としての一環なのです.
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