特集 心温まる病院づくり
患者からみた温かい病院
田中 登喜
,
新島 比和子
,
池川 豊躬
1
,
多賀 一朗
,
山本 倫子
,
阿部 俊人
,
石川 澄子
,
平野 萬藏
,
野間 紘之
,
松本 謙一
2
Toki TANAKA
,
Hiwako NIIJIMA
,
Toyomi IKEGAWA
1
,
Ichiro TAGA
,
Noriko YAMAMOTO
,
Toshihito ABE
,
Sumiko ISHIKAWA
,
Manzo HIRANO
,
Hiroyuki NOMA
,
Ken'ichi MATSUMOTO
2
1新星電気工業株式会社
2サクラ精機株式会社
pp.757-764
発行日 1984年9月1日
Published Date 1984/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208395
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呼びかけの言葉
山歩きを楽しんでいた主人が,N病院に入院したのは,昭和57年7月のことでした.次々と検査があって,その結果,悪性リンパ腫(ホジキン病)と診断され,あと残り少ない命であることを宣告された時は,一晩眠れませんでした.残る1日1日の重みを感ぜずにはいられない毎日でしたが,病院の先生方や看護婦さんたちは,言葉では言われなくても,私の心中を察してくださるかのように,明るく,親切に接してくださいました.本人は至ってのんびりで,あまり苦しいこともないらしく,つい我がまま勝手をして,病室を留守にしたりして,看護婦さんにご心配をかけたりもしましたが,具合の悪い時は,先生と看護婦さんが何よりの頼りでした.
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