科学的看護への基礎ノート・4
カステンバウムに学ぶもの
杉村 春三
1,2
1慈愛園・老人ホーム
2熊本大学高看学院
pp.52-54
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917727
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Robert Kastenbaumは医師ではない。臨床心理学の教授(ミシガン州立大学)である。きわめて独特の色彩のある専門雑誌Aging & Human Development(An International Journal of Psychosocial Gerontology)つまり「向老と発達」というタイトルの雑誌(心理—社会的老人科学国際雑誌)の編集をしている。聞くところによると,日本では専門分野の研究者でもこの研究雑誌をあまり多くみてない。だから決して有名な学者ではない。
カステンバウムの著書や研究論文は数多く発表されている。最近のものとしては1968年に発表された“The Psychological Autopsy. A Studyof the Terminal phase of Life.”があり,これはAvery D. Weismanとの共著となっている。看護婦はこの「心理学的解剖—瀕死終末期—老衰末期の研究」から何を学ぶことができるか。それは看護の本質につらなる課題として重視すべきものと考えられる。
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