科学的看護への基礎ノート・2
終末期患者看護へのアプローチ
杉村 春三
1,2
1慈愛園・老人ホーム
2熊本大学高看学院
pp.54-56
発行日 1971年5月1日
Published Date 1971/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916024
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「死」に対する理解
看護技術論の歴史的な発展の歩みのなかで「死」の問題がどのように考えられてきたのか,単に理論上の問題ではなく,具体的にいって「死んでいく患者」についてどんな考え方,どんな理解の仕方をなすべきか,そのようなことをどのように考えてきたのか,研究文献を系統的にしらべていくことも容易なことではない。
例えば看護学生によく親しまれ,討論会などでは資料として用いられているJeanne Quint:The Nurse and Dying Patient.1967.(武山満智子訳,看護婦と患者の死,医学書院刊,1968年)なども,看護婦と死との相関関係を考えていくためにはひとつの示唆をあたえるもので,とくに看護学生の研究参考用としてすすめたいものである。
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