臨床薬理学・1
薬効を左右する薬物因子(その1)
保刈 成男
pp.114-117
発行日 1972年1月1日
Published Date 1972/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917570
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薬効に影響をおよぼす因子は非常に多いが,これらを薬物自身の性質や用法などに関連する「薬物側の因子」と,薬物を受け入れる側の「生体側の因子」の2つに大きく分けることができる.
薬物の作用(効果,毒性)は,この2つの因子の相互関係によってきわめて多彩に変化する.しかし,最終的に薬効を決定するものは,作用する部位における薬物の濃度と,薬物にたいするその部位の感受性である(図1).
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