病気のミニ世界史
マラリア
大熊 房太郎
pp.44
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917518
- 有料閲覧
- 文献概要
マラリアはご存じのようにアノフェレス属の蚊によって媒介され,マラリア原虫の感染が原因で起こる病気ですが,現在,わが国では,海外から帰国した人がときたま発病する程度で,自然発生はまずありません。
しかし,中南米やアフリカ,インド,東南アジアあたりの諸国になりますと,話はまったく別で,この熱帯病の脅威におののいている人口は世界じゅうで6億近く,インドの農村の後進性などはマラリアに原因があるといわれているくらいです。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.