海外ニュース 〈CDC報告〉
マラリア
稲葉 裕
1
,
豊川 裕之
2
1東大・衛生学
2東大・疫学
pp.49-51
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205759
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1977年,合衆国において報告されたマラリアは480例(前年の415例に比し15.8%増)であった.このうち軍関係者は11例(2.3%)である.前年同様,三日熱マラリア(Plasmodium vivax)が,熱帯熱マラリア(P. falciparum)より多い(60.8%と20.8%).
米国内での感染例は輸血による1例のみで,先天性のもの,蚊によるものは報告されていない.マラリアによる死亡は3例(前年は5例)であった.いずれもアフリカ旅行中に感染したもので,2例は熱帯熱マラリア,1例は同定されていない.熱帯熱マラリアの致命率3%は,過去10年(1966-1975年)の1.6%と比較して,統計的に有意の差はない.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.