看護の視点 ナースの「戦争と平和」
戦時ナースの手記
南支航路の病院船
古屋 かのえ
pp.18-21
発行日 1965年8月1日
Published Date 1965/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917408
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秋から冬にかけて,私たちの病院船は南支航路勤務についていた。広東から台湾までわずか数日ではあったが季節のためかほとんど毎航海ひどい荒海であった。
そうした海で働く時は,食べたり食べなかったりではなく,看護婦は船暈のために食べなかったり,食べなかったり。しかもなお吐きつづけながら勤務しなければならなかった。
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