プロフィル
—柏谷幸—‘とにかく,いるだけで安心だよ’と言われました—外国航路のシップナースとして8か月間乗船勤務
吉
pp.321
発行日 1978年3月1日
Published Date 1978/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918355
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外国航路のシップナースときくと,なんとなく甘いムードが漂いがちである.果てしもなく広がる大海原,満天の星,カラッとした海の男との付き合い.外国の港に着くたびに,その国の大地のにおいを胸いっぱい吸って,また別の港へと出航する.若いナースならば胸をときめかせる職場かもしれない.
しかし現実はそれほど甘くないようである.‘外洋に出るとローリングとピッチングによる船酔いで死ぬほどの思いをします.給料もらっているんだし,船酔いだって寝てなんかいられないですよ,若い人だと,閉ざされた世界だし,周りが男だけですし,精神的にまいっちゃいますね.自分の性を意識する年齢ではまず勤まりませんね’
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