ベッドサイドの看護
人工肛門をもつ患者の看護—術後難治な下痢に苦しむ家族性大腸ポリープの一事例
綿貫 恭子
1
1東京医科歯科大学付属病院
pp.905-909
発行日 1975年9月1日
Published Date 1975/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917328
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はじめに
ここに報告する一事例はガードナー症候群による大腸ポリポージスであり,既に数年前に他病院で大腸全摘術を行い,小腸瘻を造設した後に,当院に入院して来た患者である.根治術を受けていたが,結果がおもわしくなく,がんこな下痢が続き,精神的不安が極めて強く解決しにくい問題を抱えていた一事例である.患者中心の看護を強調しながら,なかなか十分なる看護ができなかったため,反省の意味をもって研究としたい.
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