マイ・オピニオン
看護チームの民主化
牛込 三和子
1
1群馬大学医学部付属病院
pp.857
発行日 1975年9月1日
Published Date 1975/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917321
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看護という仕事は,チームで行われるものであり,チーム全体としてのレベルが,看護の質を左右することは,いうまでもない.それゆえ‘チームワークは大切だ’ということがいわれるのだと思う.
しかし,現実にチームワークを良くする努力がどのくらい払われているだろうか.非常に疑問に思うことが多い.例えば,看護婦が辞めていく理由の中に‘職場の人間関係’が大きい位置を占めているし,若い看護婦の間からは‘うちの婦長は,スタッフの意見を取り上げようとしない’とか‘上からの押しつけばかりで,民主的でない’などという声がよく聞かれる.そして,婦長の悪口が聞こえる職場ほど,辞める人や転科希望者が多く出ており,看護婦の定着という面で,大きなマイナスになっていることは見逃せない.それがまた,看護の発展にマイナスになっているともいえる.
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