褥瘡の病理・予防・治療・5
座り方と好発部位との関係—脊髄性対麻痺・四肢麻痺の場合
木村 哲彦
1
1国立身障センター整形外科
pp.611-614
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917271
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はじめに
仰臥位や側臥位で生じる褥瘡は,単に麻痺性の疾患だけでなく,各種消粍性疾患などにも発生することは既に述べた.しかし社会生活活動を行っている脊髄麻痺の患者・障害者にとって,絶えず彼らの生活自体を脅かしている殿部の褥瘡について,彼らの日ごろ用いている椅子・車椅子の上での好発部位の状態を知ることは重要なことである.
今回は椅子・車椅子上での彼らの姿勢と好発部位との関連について,X線写真等による比較を試みた上で,座り方,姿勢保持の仕方,車椅子の在り方などについての指導をする際の一助としたい.
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