2色ページ 環境とからだ・8
環境汚染とその対策(2)
長谷川 敬彦
1
1名古屋大学環境医学研究所
pp.1206-1209
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917143
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環境汚染と生体への影響
現在の環境汚染の総体が,生体に対して長い時間軸を考慮した場合も含めて,どのような影響を与え,また与えつつあるかということについては,未知の部分が多い.
構造的にいつも,人々が木をけづり,石をくだき,鉄を鋳ていたころのように,原料が天然のものであったころとは異なって,特に石油化学の発展に代表されるような工業化学の発達は,原料そのものを合成し,それを素材に様々な製品や,製品に至るまでの中間産物や工程に使用される触媒などが環境中に放出されてきたわけである.
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