ベッドサイドの看護
開放病棟での躁うつ病患者の看護
上田 忍
1
1東京医科歯科大学精神神経科病棟
pp.319-324
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916968
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Ⅰ.はじめに
現代社会は,平均寿命の延長で,急に高齢化が進み,うつ病もそれに応じて多彩となり,反応性うつ病や初老期・老年期うつ病など色々のケースが見られる.臨床では,看護目標をあくまで社会復帰におき,それに基づいた看護計画が立てられ,実践に移されるべきである.当院のように,脳に器質的変化を伴う,脳腫瘍・頭部外傷・てんかん・アルコール中毒・神経症・分裂病なども同室する病棟で,経過の長いうつ病患者が,初めて躁状態を呈した事例を紹介して,その看護の在り方を考えてみたい.
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